HIVの感染者が増加している2つの理由とは?
HIVの感染が、近年増加しています。
特に若年者の間でのHIV感染者の増加が著しいものがあります。原因として、2点あげられます。
一つは知識が乏しいこと、もう一つは、誘われたときにうまく断れないことです。
一つ目の知識が乏しい点ですが、HIVに関してのそもそもの知識を持っていないことが挙げられます。
特に若ければ若いほど、HIVの危険性に関する知識が乏しくなります。
中学校・高等学校の保健の授業でHIV等の性病についての知識や対策を教えてもらう機会はあるものの、まだまだ現実的に浸透しているとはいいがたいのが現状です。
授業では、講義型であったり、一回きりであることが多く、なかなかその知識を定着させることが出来ないからです。
したがって、HIVについての知識や対策を知らないまま、性交渉に及ぶ若年者のケースが後を絶ちません。
HIVは一度感染してしまうと、現在の医療技術では完治させることがなかなか厳しい病気であるため、感染者の数は年々増加しています。
もう一点目の原因として、HIVの知識があって本人は、できるだけ、恋人や家族以外での性交渉を避けたいと思っているにもかかわらず、仕事での誘いや、旅行先での誘惑により、意に反して性交渉を行い感染させられるケースです。
特に、仕事上の付き合いの手前、上司に誘われた場合に断ることが難しく、上司と歓楽街に行くことになり、そこで感染するケースが後を絶ちません。
上司の誘いを断ると、出世に響くため、部下である場合、お供をしなければならないからです。
この場合、一夜限りの性交渉であったとしても、相手が感染していた場合、自分も感染し、そして、家族がいた場合、その家族と性交渉したときに相手に移してしまうという二次被害を起こすことになります。
こういったケースを避けるためにも、コンドームをしっかり装着する、知識を身に着ける、上司からの誘いをうまく断る技術を身に着けるといった対策を日ごろからしていくことが大切です。